桃色先生。
「今度から毎日遅刻しないよーに。じゃなきゃ大門先生が家まで来るからな。」

以上。と言われ指導は終わった。

「時間無駄にした感じ」

帰る間際に高崎に言ってやった。

「俺の方が無駄にしたわ。時間外労働だ。」

煙草に火を付けながら高崎は外を見ていた。

ガチャっとドアを開けた時

「気ぃつけて帰れよ。」

「…うん。」

「おぅ。」

ドアを閉めて玄関に向かった。

「…案外優しいかも…。」
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