桃色先生。
「どうして家庭を大事にしてくれないの!?」

「達也もいずみも立派な大人だ!」

…本当に親は勝手だょね。
都合の良い時だけ"大人"扱い。

うんざりだょ。

「…ねぇ。」

あたしが足音一つたてないでリビングまで来たから、二人共ビクッて驚いた様子だった。

リビングを見渡して見る。

玄関よりもひどく、食べ物も床に落ちていた。

きっと夕食だったんだろう。
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