桃色先生。
「これ誰片付けんのさ。」

散らかった部屋を指差し、睨み付けた。

二人共黙ったまま答えはしなかった。

「…呆れるわ。これじゃあ兄貴が出てって当たり前だね。」

「達也の事はおまえに関係ない事だ!」

さっきまで黙っていた父が口を開いた。

「関係ない?家族なのに?」
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