桃色先生。
ドアを開けたら母が立っていた。

「何?なんか用?」

母の目を見ないで、体をバスタオルで拭いた。

「いずみ、お父さんとお母さんが離婚したらどっちにつくつもりなの?」

…これも何回聞いた事だろ…。

いつもなら母を無視して着替えている。

だけど今日は気分が違ったみたい。
< 7 / 106 >

この作品をシェア

pagetop