桃色先生。
自分のせいだって。

母に本当の事さえ言わなければ…って。

気がついたら朝を迎えて、兄貴は父親に話してた。

「俺受験するよ」

いつもの笑顔で。

父は「受験を甘くみるな」

右手を上げて兄貴の頬を叩いた。

「ヘラヘラした顔でなんでも乗り越えようとするな」

兄貴を怒鳴って父は仕事に出て行った。
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