桃色先生。
「兄貴のとこに行く。」

母を真っ直ぐ見て言った。

「達也のところに行っても生活に困るだけよ!」

母の声は脳みそを壊す勢いだった。

「母さんには関係ないでしょ。」

そう言って母を残し脱衣所を出た。
< 8 / 106 >

この作品をシェア

pagetop