starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
「開けて良い?」
「どうぞ」

そうして開けた理桜は一気に言葉を詰まらせた。

「俺のところに来い。」
「でも…」
「嫌か?」
「…そんな事無いけど…だけど」
「だけど何?」
「私でいいの?」
「俺は間違ってるとは思わない。」
「…後悔するよ?」
「それを後悔と取るかどうかも俺が決める。」
「でも…」
「うるさい」

そういうと無防備に見上げていた理桜の唇をふさいで言葉を止めた。

「理桜は俺のことどう思う?」
「…好き…だょ……」
「その気持ちだけで十分だろ。問題あるか?」
「…ッ」

そっと胸に顔を埋めた理桜を抱きしめた玄馬は耳元で呟いた。

俺の ところに 来いよ
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