starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
そう言いながら理桜の手を掴み、珍しくうつむいたまま話を続けた。

「俺さ、理桜の好きにしたら良いって思う。だけど将来は…あと半年後には…家に……俺の元においで。」
「玄馬…ッ…////」

そうして他愛もない話をしているといつの間にか家に着いていた。

「じゃぁ…気をつけて」
「気をつけてもなにももう目の前だよ?」
「だからって気をつけるに越したことはない。」

そう言いながら笑っていた。そんな笑顔に少しクラリとした理桜は『またね…』と呟いて手を振り家に入っていった。

「はふ…」

そう溜め息を吐くとソファに座った。

「私…どうしよう…フゥ」
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