starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
「全く…何なんだ…」
「玄馬様?」

そう声をかけながらコーヒーカップをカチャリと玄馬の前に置いた。

「ありがとう…」
「いえ。」

しかし傍から離れなかった青山に玄馬は聞いた。

「どうした?」
「いえ?」
「近いよ」
「しかし理桜様には心より添えないのですね」
「は?」
「ですから理桜様のお心に気付かないとは…」
「…青山」

少しイラっとしたような雰囲気のまま玄馬は椅子に座ったまま下から青山を見上げていた。

「心に気付かないって何なんだ」
「ですからその言葉のままでございます。」
「だから何だって聞いてんだよ。」
「心当たりがないと?」
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