starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
「…解った…そこは俺も理桜に学ぶところか…」
「では仲直りのお電話を…」
「嫌だ」

そこは何とも言えないほどに頑なに自己を貫こうとする玄馬。そんな玄馬に頭を抱えている青山。2人の居る元に簾音は帰ってきた。

「簾音、ただいま戻りました。」
「お帰り。」
「お帰り、いかがでした?」
「いかがとは?」
「理桜様のご様子にございます。」
「姫でしたら泣かれてました。どうしたらいいのかと…ご自宅に送り届けた後も少し気にはなりましたが…」
「…そんな事を言ったって何にもかわんねぇよ」

そう言い切った玄馬はそのまま部屋に戻るその背中を見た青山と簾音は笑い合った。
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