starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
「待って!りっちゃん」
「帰ろ?」

そういい悲しそうに笑った理桜をパタパタと走り追いかけていった那玖留。そんな2人に気付いた玄馬。しかし一緒にいた女の子に腕を掴まれた。そのまま少し話をすると待たせて追いかけた。

「すみません…待て!理桜!」
「…ッ」

聞こえてか聞こえずか、理桜は玄馬の声に耳を傾けることなくスタスタと歩き続けていた。

「りっちゃん、城崎先輩来てるよ?」
「那玖相手して…」
「え……そんな事…」
「待てっつってんだよ!聞けって!理桜。」

そう言いながら人混みをかき分けながら玄馬は理桜の腕を掴んだ。

「待てよ…理桜……」
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