starlight kiss～俺様御曹司と泣き虫姫君～

「姫野先輩！」
「悠馬君…どうしたの？珍しいね」
「兄貴がさ、今日家来てって。」
「今日予定無いよ？」
「知らないよ。呼んどいてって連絡入ったから伝えに来た。」
「解った。１回家帰ってから行くよ」

そう返事を聞くと悠馬は教室を出て行った。回りはやはりその状況に納得はしない。兄貴に加えて弟までと来たものだ。

『やぁだ！気持ち悪い』
『ほんと！食い物？』
『ヤりたい放題なんじゃない？』
『尻軽女！』

そんな事が聞こえよがしにも話していた。しかしそんな事はもう馴れていた。なんと言われようと自分を、玄馬を見失わないようにだけを信じてここまでやってきた。