starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
それから日にちも過ぎ試験結果発表の日。祈る思いで待っていた理桜の元に玄馬からの連絡があった。無事に合格していたという吉報だった。
それ以後は本当に時が経つのも早く、気付けばもう卒業式目前だった。リハーサルも何度か繰り返し行われた。リハーサルの合間にホームルームがある…そんな感覚だった。

そうして卒業式当日。在校生や卒業生入り乱れながらも式の会場に向かう。そんな雰囲気の中何人もの女の子は好意を寄せる相手に思いを告げるべく別の緊張を持ち合わせていた。

『城崎先輩狙うよね!』
『もちろん!』
『抜け駆けはだめだからね!』
『してるの見つけたらハブね!』

そうして式も始まった。
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