starlight kiss～俺様御曹司と泣き虫姫君～

～答辞～

まだ寒さが残る中、しかし少しずつ春の息吹が聞こえるこの頃に私達卒業生のために、この様な厳かであり、且つ、心のこもった温かな式を用意していただきまして本日は本当にありがとうございます。
そして先より校長先生、来賓の方々、在校生一同から力強い励ましの言葉と温かい餞の言葉を頂戴し気持ちが奮い立ち身の引き締まる思いです。
さて。『別るるや 夢一筋の 天の川』夏目漱石氏の詩をお借りいたしましたが、私達卒業生はこの詩の様な気持ちでいっぱいでございます。



そこまで言うと１つ深呼吸をした玄馬。まっすぐに見つめたまま用意したであろう答辞を畳んでしまった。ざわりとする式場。