starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
そのまま最後の卒業生が通り、『よし!』と言う声と共に女の子達のほとんどは卒業生の群を探して来た。

「城崎先輩!」
「写真撮らせて下さい!」
「ボタン下さい!」
「城崎君!名札!」
「何かちょうだい!」

そう話ながらも周りを見渡す玄馬は理桜を見つけると人混みをかき分けた。

「理桜!」
「え?」
『キャーーッッ!』

そう。理桜の元に向かうと周りの目を気にすることなく玄馬は理桜を抱きしめた。その為に発狂の渦が巻き起こったのだ。

「嫌だぁ!」
「先輩…ぃぃ!」
「誰!?」

そう言った声も間違いなく理桜の耳にも届いていた。離そうとする理桜に身を委ね離れた玄馬。
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