starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
「もう…こんな事して困るよ?」
「困らない。少なくとも俺はね。」
「きっと私は困る。」
「そう?だけど俺が守り通す。」

にっと笑う玄馬。そんな2人を気付けば周りを囲まれていた。そこには涙ぐむ生徒や目を伏せる生徒も居た。そんな中何人かが意を決して玄馬の元にやってきた。

「城崎君!」
「あの…!」
「は?何?」
「私…好きなんです!」
「いや、俺彼女居るし。だから何とも言えないよ?」
「でも…伝えたいの!」
「それだけで終わってね。俺は理桜しか要らないからさ。」
「…ッ」
「ごめんね?」

そういいながら近づいた子達に玄馬は初めて優しく笑いかけた。
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