starlight kiss～俺様御曹司と泣き虫姫君～

巻き起こる嵐

次の日、朝一番から驚きの連続だった。それもその筈、玄馬が校門で理桜を待っていた。

「やっと来た、遅せぇよ。理桜！」
「え？城…崎君？」
「はぁ…」

ため息と同時に横に並んで歩き出した。それを見た周りの女の子達はため息と驚喜にも似た声を上げる子、また理由も解らないまま涙を流してやまない子も居た。

『あの子誰！？』
『何で城崎君と一緒なの！』
『どうしてよ！』
『彼女作らないんじゃないのぉぉ？』

様々な声が聞こえる中足早に理桜はかけだしてしまった。その背中を見つめたまま玄馬は弟の悠馬に問うていた。

「なぁ…俺嫌われてんのかな…」
「さぁ…」