starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
「言いたい事あるなら言えよ。」
「…ほっといてくれませんか……」
「は?」
「だから……」
「それが理桜の答え?」
「……ッ」
「解った。」

そうしてすっと体を離して玄馬はその場を離れた。そのままその場に立ち尽くした理桜を放ったまま背中を向けて歩いていった。その場に玄馬の代わりに来たのは那玖留だった。

「りっちゃん大丈夫?」
「ごめんね?私先に帰るね?」
「ん。」

そうして理桜は難しい表情を浮かべたまま学校を後にした。家に着くと理桜は母親に壊れた携帯を渡した。

「ごめんなさい…落としちゃって…」
「仕方ないよ…わざとじゃないならどうしようもないよ。」
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