starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
移りゆく心
そう続ける玄馬の顔はやはり言うまでもなく嬉しくて仕方のない様子だった。校門まで行くと翼は離れて理桜と玄馬の2人になり、多少の沈黙の後に玄馬は照れたように話し始めた。

「理桜…?」
「何?」
「…ありがとう。」
「え?何、なんて言ったの?」
「2度は言わねぇ。」
「何で?聞きたい。」
「うるせぇよ。」
「フフ…」

小さく笑う理桜に照れ隠しのような玄馬。そのまま玄馬が付き添ったままおしゃれな美容室にやってきた理桜。

「ここって…」
「いいから。」

そうして入る玄馬と後を追う理桜。

「いらっしゃいませ…あれ、玄馬君。今日来る日だった?」
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