starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
「解った。」
「え?」
「え…じゃねぇよ。理桜から言い出した条件だろ。」
「…うん…」

そっと体の向きを変えると玄馬は今まで見た事のない顔で笑った。

「最高の誕生日だ。」
「…後悔するよ?」
「しないね、絶対。」

そういうとそっと頭を撫でた玄馬。その直後にパーティールームに戻ろうと促した。

「え…でも私帰る…」
「居てくれよ。」

そういうと手を握りしめたまま会場に戻った。青山を見つけると青山に理桜を任せた玄馬は近付いてきた令嬢にまたも捕まっていた。

「もう、玄馬さん…どこいってらしたの?」
「彼女の所。」
「え?」

突然の告白に令嬢は泣きそうになった。
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