starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
少しして玄馬はいつも通りのラフな格好にすっかり様変わりして理桜の前に現れた。

「お待たせ。」
「ううん?別に待ってないよ?」
「そう?」

そう答えると玄馬は何も不自然な様子もないまま理桜の鞄を取った。

「いいよ、鞄くらい自分でもてるし!」
「いい。持たせろ。」
「大丈夫よ、重くないし。自分の物位自分で持てます。」

そんな会話をしている2人を見て弟の悠馬と母親は笑いが止まらなかった。『いってきます』と出て行く2人を見送った後に残った2人はにこりと笑ったまま話している。

「あの兄貴が空回りするなんてね」
「本当に。でも安心したわよ。」
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