starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
ため息を1つついて家の中に入るのを見送るとそのまま帰って行った。しかし部屋に戻った理桜は意を決して玄馬に電話をした。

『もしもし?』
「あのね…今日はほんとにおめでとう…玄馬」
『え?おい?…理』

玄馬の言葉半ばにプツっと切った理桜。そんな対応をされた玄馬は怒るどころか顔を真っ赤になって口元を覆いながら戸惑いすらあった。

「ふざけんなよ…なんだこの不意打ち…」

そう呟きながらメールを打っていた。

『いきなり切るなよ。話の途中に!』

しかし返事が来ることはなかった。『玄馬』と呼んだことで照れて、どうにもならないほどにいろんな気持ちが渦巻いていた。
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