starlight kiss~俺様御曹司と泣き虫姫君~
「えと…」

グラスを受け取るべきか迷っているとその女性は自分のドレスにシャンパンをかけ、グラスを落とした。

「やだ!何?!」
「え?」
「ひどいじゃない!」

泣き崩れるように理桜の前に座り込んだ。その様子を見た父であろうか、走り寄ってきた。理桜は訳も解らないまま立ち尽くしたがすぐに理解した。

コノヒト…スキナンダ…

「どうした!麗奈」
「パパ!この方が…私に…」
「なんという…」

ギッとにらまれて理桜は言葉が出なかった。その騒ぎを聞いた玄馬は直ぐその場に来た。

「どうしました?」
「どうもこうも!家の麗奈にシャンパンをかけたそうだ。」
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