片恋。
切ないけど安心出来る、
この関係がずっと続けばいいな。
ぼんやりと私はそう思いながらお弁当の入ったトートバックの側面のシワを軽くはたいた。
空が真っ青で、綺麗だなぁ。
なんて、ちょっとかっこつけて思ってみたり。
「お、見ろよ。空…綺麗な色だな」
優がおんなじことを言ってて、思わず息を体のどこかへ押しやってしまった。
おかげでなんかむせるし。
「ほんとだ、キレイだねぇ」
柚菜と笑真も、気持ちさそうに空を見上げる。
3人が見上げる真っ青で綺麗な空を、私も改めて見つめた。
嘘なんてどこにもないみたいに、どこまでも澄み渡った〝青〟。
もう一度、お願いしとこう。
ー太陽さん、どうか、いつまでも私と優の関係を保っていられるように…見守っていてくださいー
届いたかな?
「…お願いだからねっ」
小さく呟く私に、誰も気づかなかった。