片恋。
君の彼女。
……ーーーーーーーーーーーー。
放課後のチャイムが鳴って、私たちはそろって校門へ向かっていた。
あ、笑真はバイトがどうとかで先に帰っちゃったけど。
「あっ!ねえ!あそこに、他校の子がいるよ!」
柚菜の声に、私は校門のすぐそばをみた。
そこには、うちの高校とは違う制服の人が立っていた。
うちの学校は薄いベージュのチェック柄のスカートにショコラブラウンのブレザー。
校門の近くにいる女の子は黒とグレーの上品なチェック柄に真っ黒にグレーのラインの入った制服。
あんな制服、見たことないな。
「え…あ 本当だ。誰だろ……ーー」
ミルクティー色の髪。
真っ白で雪みたいな肌。
長いまつげに大きな瞳。
儚げなその姿。