片恋。
とにかく、2人が心配で。
その時に、笑真が呟いたんだ。
「華美が泣いてたら、相手が優であっても誰であろうとぶっ飛ばす」
って。
その瞳には、力強い色が浮かんでいて。
詳しくは聞かなかったけど、笑真は華美のことが好きなんだ…
とわかって、あたしはいつか告白しよう、という想いを捨てた。
両想いじゃないって、わかってて告白なんて、失恋して、お互いが気まずくなって結局縁が切れてしまう…。
そういうオチが、目に見えてるじゃない。
あたしは、
あたしは…傷つきたくないし、誰かを傷つけたくもない。
自分ばっかり中心で生きてると、周りにいるみんなが悲しい思いをするかもしれない。
そう思うと、余計に告白する勇気がなくなった。
この想いは、胸の奥に閉じ込めて。
あたしは…