片恋。
*華美side*
「優!あれ…えまだよね」
夕方。
心ちゃんの誕生日プレゼントを選びに行っていた優と私は、帰りに向こう側の歩道を走る笑真をみつけた。
「ほんとだ。どうしたんだろ?あんな必死に走って」
その先にある、木で作られた小さな橋…
そこには、柚菜が。
「「えっ…?」」
柚菜がなんだかそわそわした様子で何度もケータイを覗いている。
もしかして…?
優と顔を見合わせて、その場にあったベンチに座って、遠くから2人を見守った。