片恋。
「はな?俺、なんか顔についてんの?」
雄大の声に、にっと笑う。
「雄大、なんか大人っぽいなと思って」
「そりゃ、大人になったんだし」
少し耳を赤くして、サラダを口に運んでそれを隠そうとする雄大。
照れてる。
可愛い。
「そりゃ私も老けるわけだわ」
「まだまだ若いって。何言ってんだよ」
「ふふ。私なんかで、ほんとによかったの?年上だし、おばさんじゃん」
フォークをテーブルに置いて、雄大が顔を上げた。
真剣な瞳で、私を見つめる。
…なんて、綺麗な人なんだろう。
いつでもまっすぐで、純粋で。
私を、一生懸命助けようとしてくれたね。