片恋。
「俺は、華美じゃないと嫌だ。ほかの女になんて、まったく興味ないよ」
眼中にすらない、と付け加えて。
その言葉に、嘘なんて見えなくて。
そもそも、雄大は嘘つくの下手だから。
その言葉を、心から信じることができた。
「…ありがとう」
そう呟いて、ごちそうの最後の一口を口に運んで
目元が熱くなった。
こんな素敵な人に、私は愛されている。
なんて私は幸せ者なんだろう。
彼が愛しくて。
愛しくて、愛しくて。
好きすぎて…その気持ちが、涙に変わる。