森の迷いグマ
 けれども、薬草のあるところまでなかなかたどり着けず……

 女の子はすっかり自信をなくしてしまい、

『ごめんねお母さん。
 私、もう無理だよ……』

 と言って、泣き出してしまいました。

 クマさんは、女の子の頭を優しくなでながら、こう言いました。

『大丈夫だよ。
 僕がついてるから。
 最後まで君を守ってあげる。
 だから、安心してついてきて』

 女の子はその言葉に、とても勇気づけられました。
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