魔王様の小噺
新年の魔王様―書き初め―
ヨル「おれとオリメの国では書き初めという風習がある。好きなものを書いてくれと確かに言ったが……クオイ、“金”はストレート過ぎるだろう」
クオイ「えー」
ルシュラ「えーじゃない」
クオイ「じゃあマネーにするわー」
ヨル「言い方を変えるな」
オリメ「クオイ様らしいですわね。ルシュラ様はなんて書いたのですか?」
ルシュラ「僕は“健康”だ」
クオイ「ルシュラ年寄り臭いぞ」
ルシュラ「お前はもう少し言葉を知るべきだ」
ヨル「ユーリはなんて書いたんだ?」
ユーリ「リシュティアに決まってるだろ。俺のすべてだ」
リシュティア「わたしは魔王様って書いたよ」
クオイ「新年そうそうのろけかよ!」
ヨル「新年から絶好調だなクオイは」
オリメ「ふふ。クオイ様らしいですわね。ヨル様はなんて書きました?」
ヨル「……桜」
オリメ「私たち息ぴったりですわ」
ヨル「ああ」
クオイ「えー」
ルシュラ「えーじゃない」
クオイ「じゃあマネーにするわー」
ヨル「言い方を変えるな」
オリメ「クオイ様らしいですわね。ルシュラ様はなんて書いたのですか?」
ルシュラ「僕は“健康”だ」
クオイ「ルシュラ年寄り臭いぞ」
ルシュラ「お前はもう少し言葉を知るべきだ」
ヨル「ユーリはなんて書いたんだ?」
ユーリ「リシュティアに決まってるだろ。俺のすべてだ」
リシュティア「わたしは魔王様って書いたよ」
クオイ「新年そうそうのろけかよ!」
ヨル「新年から絶好調だなクオイは」
オリメ「ふふ。クオイ様らしいですわね。ヨル様はなんて書きました?」
ヨル「……桜」
オリメ「私たち息ぴったりですわ」
ヨル「ああ」