【完】喋れない可憐な華~番外編追加~
「早く目を覚ませよ…」
薄っすらと声が聞こえる。
誰?どこにいるの?
いくら大声で叫んでもなにも返ってこない。
「早くお前の笑顔が見たい。
なぁ…。お願いだ…目を覚ましてくれ…」
目をさます?
私はここにいるよ?
泣いてるの?
大丈夫?
泣かないで…。
貴方の悲しむ顔を見たくない。
貴方…貴方って誰なのだろう。
私は微かに聞こえる声を聞きながら眠りについた。
「少し眠いんだ…だから、またね…」