生きる。
『由茉へ。
由茉、来てくれてありがとう。
実はこの手紙、由茉が手術してる時に書いてます。
今日はすごく調子がいいの。なんでだろ?
由茉が手術じゃなかったら会えたのにな。
神様って意地悪だよね、なんで今日なのよ。
ねぇ、由茉。あたしがいなくなってどのくらいたった?
1年以内かな?数年後かな?
みんなとは仲良くしていますか?
湊、かっこいいでしょ?自慢の彼氏だもん。へへ
かっこよくて優しくて、あたしのこと大好きな
自慢の彼氏です!!
そんな彼氏を置いてきてしまって、、
湊のことも由茉のことも大丈夫かなと不安です。
由茉、私の予想だとね、由茉は湊のこと
好きになってるんじゃないかな。
だってあーんないい人だもん。
一緒にいたら好きになって仕方ないよ。
その時は、私のことは気にせず
自分の気持ちに素直にね。
二人が一緒にいてくれたら嬉しいな。
本当は嫉妬で狂いそうなんだけどね!!
でも湊も由茉も一人にしておけないから。
由茉、湊のことお願いね。
あはは、私由茉にお願いばっかりだ。
由茉、元気なって本当によかった。
私のことであんまり泣かないでね。
私は由茉の笑顔が大好きだから。
笑って、由茉。
いつまでも明るく元気な由茉でいてください。
一緒に入れた写真は初めて会った日だよ。
覚えてるかな?すぐ仲良くなれてよかった。
そしてもうひとつ、一緒に入れたのは
私が毎日聴いていた曲です。
私の想いを代弁してくれるような、
そんな曲だから聴いてね。
私の気持ちが詰まってる曲だから。
なにか悩んだり、泣きたくなったときに聴いてね。
これが最後の手紙です。
由茉、今までありがとう。
たくさんの愛をありがとう。
いっぱい振り回してごめんね。
由茉、だいすき。
由茉はあたしの一番の親友です。
いつまでも…ね?
由茉はあたしの大好きな由茉のまま
みんなと一緒にいてね。
ばいばい。由茉。
美波。』