生きる。



私は読み終えて、泣いた。


泣きながらも、一緒に入ってたMDを聴いた。

イヤホンを耳に指し、すぐに流れてきた。


流れてきた曲は同室だった時も美波が

何度も何度も聴いてた曲だった。


聴いていたら思い出がフラッシュバックしてきて

私はさらに泣いてしまった。


「美波…っ」


聴き終えたあともしばらくそのままだった。

その時…


『由茉?聞こえる?』


え………


「…美波?」


確かに美波の声だった。

驚きで涙が止まった。


「…え?」


みんながこちらを見ている。



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