生きる。
「なぁ、美波の手紙
みんなどんなこと書いてあった?」
純が突然言う。
「ほぼ由茉のことだったな。」
「俺も~」
「俺も。」
「やっぱり?
美波他に書くことないのかよってくらい
由茉のことしか書いてなかったよな。」
「由茉ちゃんにはなんて書いてあったの?」
哉斗が聞いてきた。
「私のはね、私の手術の様子とか?
あとたくさん笑えってこととか
あとはみんなのこと。
最後は湊のこと。
強がりの弱虫だから頼んだ!って。
音声で残ってたよ?」
「…なんだよ、それ。」
「「「あはははは」」」
みんなで笑った。
幸せだった。
「全部美波のおかげだな…」
私はポツリと呟いた。