生きる。



「本当にペラペラなんだな~。」


「え、疑ってたの?」


「そうじゃねーけど、

実際見るとやっぱすげーのな。

あんなスピードで話されると

全然聞き取れねーのに。」


「別にすごくはないでしょ。

そんなこといったら湊だって

日本語ペラペラ喋ってるし。

でも凄いなんて思わないでしょ?

それと一緒だよ。

私は日本語勉強してたんだから。」


私たちはそんな話をしていると

ハンバーグが運ばれてきた。


「先程はありがとうございました。」


よく見たらさっきの店員さんだった。


「いえいえ、大丈夫ですよ。」


「今店長もいなくて英語わかる人いなくて

誰も助けてくれずに本当に困っていたので…

これは私からのお礼です。

よかったら食べてください。」


そういってポテトを置いた。


「ごゆっくり。」


そういって店員さんは去っていった。


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