生きる。
「……あ、俺。
哉斗?やっぱそこにあったんだ?
由茉、やっぱあったってさ。
取り行く?」
「うん、行く。いい?」
「……え?あ、そう。
いや、ファミレス。○○。
そう。……おう。」
そういって湊は電話を切った。
「哉斗なんだって?」
「持ってくるってよ。」
「あ、そうなんだ。」
ありがたいね。
しばらくして、哉斗たちがきた。
「なんだ、結局みんな来てんじゃん。」
勢揃いしたみんなを見ながら
なぜかげっそりしたように湊が言った。
「俺らも腹へった~。」
哉斗が私の横に座ろうとしたから
私はすかさず
「あ!哉斗待って!
颯隣座って!!」
「え?俺?珍しい~」
颯をとなりに座らせた。
「……由茉、哉斗傷ついてる。」
「あ、哉斗ごめん。」
爽の言葉にハッとした。
「由茉ちゃ~ん…」
「別に哉斗が嫌だった訳じゃないから!」
「哉斗、早く座れよ。」
哉斗は純に言われて端に座る。
「あ、由茉ちゃんこれ。」
哉斗はスマホを渡してくれた。
「ありがとね。」
「で、なんで俺が隣なの?」
「颯に数学教えてもらおうと思って!」
「あー、颯は確かに数学教えるのうまいね。」
爽がいった。
「いいけど高いよ?
じゃあお礼は由茉のファーストキスでいーよ」
ガンッ!
颯がそういうと、颯の向こうに座った
哉斗が颯の頭を殴った。