生きる。
第六章
私たちはあのあと海をあとにして
初詣に賑わう神宮へ向かった。
「うわー、すごい人!」
私はいつもこんなことを言っている気がする。
「初詣とか日本っぽい!
日本人に生まれてよかった!」
「どんな状況でも楽しめる由茉はすごいね。」
と爽が言った。
「楽しまなきゃ損だよ。」
私がそういうと爽は笑って
「そうだな」と言った。
私たちは人混みに向かって突進した。
そして順番を待って、参拝をした。
"今年も精一杯生きます。私の人生。
楽しく生きます。
命をありがとうございます。
お陰さまで今は元気です。"
私は神様にお礼を言って、戻った。