生きる。
連れられてきたのは車庫の階段を上がったところ。
ここからだとしたにいる人たちがみんな見える。
「ちょっといいか。」
湊がみんなに話しかける。
大きくもないその声に一瞬にして静かになった。
見渡すとそこにはバイクをいじっていた純と
いつの間にか来ていた颯もいて、
みんなと一緒に話を聞こうとしている。
「こいつ、三浦由茉。
今日から如月の姫だ。
全力で守れよ。」
そう湊と言うと最初に反応したのは純だった。