生きる。
「ええええぇぇぇぇぇ!?」
純はそう叫ぶと颯と一緒に階段を上がってきた。
「そういうのって俺らがいないとこで決まるの!?
相談もなしに!?」
「……颯うるさい。」
驚きで大声を出す颯に爽が突っ込む。
「決めるのは湊でしょ。」
哉斗がそういうと純は大人しくなった。
「俺は大賛成~!
こんな可愛い子なら反対なーしっ」
「ま、俺もいいけどね。よろしくな!由茉!」
颯と純も賛成だった。
颯は一番よくわからない…。
一番読みづらい。
ただ単に女好きなだけなのか?
うーん…と頭を悩ませていると
「颯はただの女好きなだけだよ。」
と、哉斗が突然話しかけてきた。
「え…?」
「そんなこと考えてたでしょ?」
にこって笑顔を向けられた。
哉斗は幹部のなかでは一番鋭そうと思っていたけど
ここまでバレバレなのかと思うと怖くなった。
私は哉斗に顔を向けるのが怖かった。