生きる。
「これから兄たちとご飯行くから迎え来たら帰るね。」
「あぁ。」
それからしばらくして下から
「「「「「お疲れ様です!!」」」」」
と声が聞こえ、
あー来たんだなと思った私は部屋を出た。
「わざわざ来なくていいから。
電話してくれれば行ったのに。」
階段を上がってきた兄たちに声をかけた。
「俺も久しぶりにここに入りたかったんだよ。」
一輝が笑顔で答えた。
「はいはい、わかったから。
もう行くから降りてー。」
「「「「「姫、お疲れ様です!!」」」」」
「……その呼び方やめて。
ばいばい。」
私たちは一輝の車にのって如月を後にした。