レンアイ関係の憂鬱
1☞ 幼馴染みの憂鬱。
《アイside》
「きゃ〜♡めっちゃ可愛いー!」
それからあたしは、自分の腕の中にいるクマのぬいぐるみへと熱視線を向ける。
んでもって、もう一回キツく抱きしめて。
……これ、あたしの誕生日プレゼント。お父さんとお母さんからの贈りもの。
ずっと前から欲しかったんだぁ。
このぬいぐるみへの恋は、つい最近の高1の冬。確か11月だったっけかな。
ショーウィンドーに飾られて、キラキラしてて、すっごい可愛くて、輝いてて。
今すぐにでも自分のものにしたい!って衝動に駆られた。
けど、そんなのあたしのお財布が許すはずもなく、その夢は儚く散っちゃったんだけどさ。
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