レンアイ関係の憂鬱
2☞ 意識の憂鬱。






「じゃ、誰か実行委員やってくれる人。クラスから2人、男女各1名ずつだ」





────午後の学活の時間。






担任の先生がみんなを見渡す。


当然、手を挙げる人はひとりもいない。




────そんな中で手を挙げるのは、結構ためらったけど……、レンと約束したしね。




「はい、先生、あたしやります」



思い切って挙手。




「おぉ、やってくれるか。じゃー、決まり」



満足げにうんうんと頷く先生。


クラスのあちこちでパラパラとまばらな拍手が響く。




「あとは男子もう一人。やってくれる人は?」



先生も、もう一回見渡す。


クラス中、しーん。







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