レンアイ関係の憂鬱
会議室には、もう結構人が集まっていて騒がしかった。
あたしと同じクラスの真島くんは、意外にも先に来ていて。びっくりした。
もっと遅れるタイプだと思ってたんだけど……。
そんなこんなで、今日の集まりは『芸術鑑賞会オリエンテーション』的なこと。
自己紹介や目標や準備やなんやかんやで、あっという間に下校時刻。
「ありがとーございましたぁー」
終わりの挨拶をして、帰る支度。
「……アイ、帰ろ」
もう準備が終わったのか、レンが話しかけてきた。
あたしも急いで準備をおわすと、昇降口まで行き、靴を履き替える。
外に出ると、もう真っ暗だった。