レンアイ関係の憂鬱
3☞ 勉強の憂鬱。
「おはよー!」
午前8時。
レンの家の前。
快晴の空。
「……おはよ」
微妙な顔をして、ドアから部屋着でダルそうに出てくるレン。
「……こんな朝早くから何しに来たの」
頭をポリポリかいて、私を眠そうな目で見つめる。
レンのことは、寝ている中インターホン連打で強制的に起こした。
「今日、レンのパパさんとママさん、旅行でいないんでしょ?」
「なんで知ってるの」
「えへへ。あたしのママ情報」
得意げに自慢すると、「へぇー」と薄いリアクションが返ってきた。
……まぁ、レンもそれぐらい分かるよね。