レンアイ関係の憂鬱
レンの部屋は、相変わらず小綺麗。
本もちゃんと本棚に並んでるし、机の上は何も無い。
黒と白と茶色を基調とした部屋で、窓からは結構太陽の光が入る。
「ここ、日当たり良くて、あったかい……」
勉強を教えてもらうのも忘れて、1人うつらうつら。
やばい、眠くなってきちゃった……。
「……ね。着替えるんだけど」
薄く開かれた視界に、レンが映る。
レンの表情のない声が優しく響いた。
別に部屋着のままでいいのに。わざわざ着替えるなんて……。
随分とまぁ珍しいですこと。
昔だったら絶対面倒くさがるはずなのになぁ。
洒落っ気がついてきたか?成長だね。