レンアイ関係の憂鬱
それに、ここあたしんちじゃないんだし。自由にすればいいのに。
ぼんやり脳でそんなことを考えて。
「許可とらなくても……ここレンの家じゃん」
ぼけーっとしたままレンに向かって言う。
だが、またもや大げさなため息が返ってきた。
……ちょ、今日ため息多くない?
なんかあったのかな?
「確かに」
ため息を混じえ、あたしから背を向けた。
部屋着を脱いで、トサッと下へ落とす。
その音で、不覚にもあたしの脳はハッとして。
レンに視線を移し、その背中に釘付けになった。
明らかに女の子とは違う筋肉のつき方。
がっしりとして、大きく広い肩幅。
────男の子、だ────。