レンアイ関係の憂鬱








「ばーか。そーゆーことすんの、やめて?」






ふいに閉じたまぶたの向こうが明るくなったと思ったら、目の前にレンがいて。




布団をめくられた様で、頭をクシャっと撫でられる。





大きい手の隙間から、照れくさそうな、戸惑っているようなレンの顔が見えた。





そんな顔を隠すように、ぐしゃぐしゃともっと撫でられ、

もう片方の手で自分の口を覆った。







そんな表情見せられたら、ドキドキしないわけないじゃん────。



余計うるさくなった心臓を、両腕で抱え込んだ。








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