レンアイ関係の憂鬱
「……如月サン。遅い」
「……立花サン。ごめん」
無表情で、無駄に整った顔、高身長の立花 憐。
こいつがあたしの幼馴染み。
まあ、いつもは『立花 憐』だからレン、
あたしのことは『如月 藍衣』だからアイって呼びあってるんだけど、たまに苗字で呼ばれる。
……こんな時みたいに。
レンとは登下校の道が一緒。
というのも、小さい頃からの顔なじみで、お互いの家まで一分あれば余裕で着くぐらい。
親同士も仲良かったし、昔よく遊んでたこともあってか、今もこーして一緒に学校行ったりしてる。
あたしたちは幼馴染み。それ以下でも、それ以上でもない。