レンアイ関係の憂鬱
6☞ 気持ちの憂鬱。
「やっぱ、好きって自覚したんだ……やっと」
体育会系ショートカットを風になびかせ、マナやんがため息をつく。
「そうだよねぇ。だって、私から見てもカッコイイもん。あんな幼馴染み、
好きにならない方がおかしかったよぉ〜」
はるるがふわふわマッシュルームヘアを揺らし、にこっと笑って両手で頬杖。
「なに、二人とも分かってたの……?!」
そんな友達に詰め寄るあたし。
ガタタッと音を立て、椅子からガバッと立ち上がる。
すると、お店中の視線が、1点にあたしへと向けられた。